健康な髪の毛を得る為には成長ホルモンを分泌する『睡眠』と言う行為が不可欠になります。
病気を改善するにはまず免疫機能を整えるのに睡眠が必要と言うように、髪の毛にも大いに関わりがあります。
それを前提に解説していきます。
睡眠不足の状態は成長ホルモンの分泌が不足します。髪の毛の生成の為にも睡眠はとても必要です。
睡眠を取ることで生命活動を促進し、食事から摂った栄養が身体の隅々に循環される事でコシのある髪の毛を生やす健康な頭皮が維持されるのです。
しかし睡眠不足になると、成長ホルモンは命を保つ為に必要な肺や胃腸、肝臓などの臓器にいくことを優先させ、生きるのにさして必要ではない、頭皮や髪の毛にいくことを後回しにしてしまうのです。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があります。
ノンレム睡眠は60〜80分の深い睡眠。レム睡眠は10〜30分の浅い睡眠です。
ノンレム睡眠の役割は、成長ホルモンを分泌し、身体の成長や発育を促し、深く脳を休息させるものであり、肌の若返りを促し、新陳代謝をアップさせるもの。これは成長期や美容に意識の高い女性達だけでなく、はげた人にも重要です。
レム睡眠は精神状態を安定させ、記憶を整理し、技能のスキルを引き出す為に重要です。昼食後の昼寝がイメージしやすいですよね。
心身を健康に保つ為には睡眠中にこれらがサイクルされる事が重要になってきます。
肌や髪の毛に必要な成長ホルモンはノンレム睡眠時に分泌され、IGF-1(インスリン様成長因子1)と言う物質が生成されます。この物質は、毛母細胞を増やし、髪のタンパク質量を増加させる働きがあります。
これらは健康な髪の毛を作る為に必要な健全な頭皮環境を整えてくれるものでもあります。
入眠から3時間の間が、髪の毛の健康を大きく左右します。それは栄養が全身に循環される大切なタイミングと言う意味です。
よく、世間では、夜10時~深夜2時のゴールデンタイムが成長ホルモンを促す上で、この時間帯に入眠に入っていなければならないと言われていますが、現在では明確な科学的根拠はないと言われています。
それより、寝る時間帯ではなく、まとまった睡眠時間を確保し入眠後〜3時間の間に分泌される成長ホルモンを意識することに重きを置く事が大事になります。
その成長ホルモンの分泌の為には一度の睡眠で4時間以上の睡眠を確保する必要があります。
成長ホルモンの分泌には年齢に適した睡眠時間を確保する必要があります
①10歳〜15歳は8時間前後
②20歳〜25歳は7時間前後
③40歳〜60歳以降は6時間
以上が睡眠時間の基準ですので参考にしてください
良質な睡眠を得る為には前提として就寝前に配慮する事があります
①就寝3時間前に食事を終えておく事〜 睡眠中は内臓を休める時間です、就寝中に消化活動をさせることにより、交感神経が優位になり、脳、内臓が休まらず、安眠の妨げになる事が理由です
②就寝1〜2時間前に入浴を済ませる〜入浴し筋肉をリラックスさせる事で副交感神経が発動し深い睡眠に入る事ができます、更に洗髪後はドライヤーで髪の毛を乾燥させる事を忘れないでください、湿った頭で寝ることにより枕に雑菌が繁殖し、湿疹や抜け毛を助長させてしまいます。
③就寝1時間前にスマホやパソコンの光を浴びない〜スマホ、パソコンのブルーライトは安眠の妨げになり、脳の覚醒効果をもたらし、眠りに入る際に分泌されるメラトニンというホルモンの分泌を抑えてしまうので注意が必要です
④リラックスの為に軽いストレッチを実施する〜寝る前のストレッチは身体の緊張緩和に役立ちます、日中は仕事などから降りかかる外的要因が理由による緊張が血流の妨げになり、ホルモンバランスが寝る直前まで乱れている状態です、入眠に入る前にはそれらをストレッチでリセットしておくことをお勧めします。
⑤部屋の採光のコントロール〜寝る前は照度に気を遣ってください、文明が進化しても、人間は朝起き、夜寝るという行為は太古の昔から変わりません。生活リズムを一定に保つ為にも寝る前は照度を落とし、朝はカーテンを明け太陽を浴びる習慣は重要です
⑥体を温める飲み物を飲む〜睡眠に入る前に生姜湯を飲み身体の保温を図る事で深い睡眠を得る事ができます、しかし飲酒は逆効果です、アルコールは逆に脳を覚醒させ、更に夜間頻尿の原因になります、コーヒーなどのカフェインも同様です、夜飲む事で神経が発奮し、睡眠の妨げになる要因を作るからです。
良質な睡眠を取るには起床後の生活習慣を意識する事が大切です。
①決まった時間に起きる〜休日の場合でも同じ時間に起床し、睡眠リズムの均衡を図る事が重要です
②決まった時間に食事をとる〜AGA改善には朝食はとても大事です。セロトニンの材料となるトリプトファンを多く含む食材を意識してください、大豆食品、乳製品、肉などのタンパク質に多く含まれます。
③日光を浴びる〜起床からスムーズに活動状態に導く為には、日光を目覚めから浴びる事が肝心です。脳からセロトニンというホルモンが分泌され、夜になると睡眠に誘導する為メラトニンというホルモンに置き換わります、メラトニンは目覚めから14〜16時間後に分泌される事で睡眠に適した状態になります。
④適度な運動〜男性ホルモンのバランスをとる事で質の良い睡眠を維持する事ができます。それには15〜20分の散歩、ストレッチがお勧めです。
1日や2日の睡眠不足は薄毛に直接影響することはありませんが、日々の睡眠不足の常態化は薄毛が深刻になります。質の良い睡眠を今から意識するべきです。