前頭部の薄毛はAGA(男性型脱毛症)が主原因です。
このタイプの特徴は生え際やサイドの剃り込みから抜け上がっていきます。
我が国日本の薄毛男性の9割以上がAGAであると言われています。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、20代で10%、30代で20%と種別していますので、断定しても差し障りないでしょう。
ハゲる過程としては、成長ホルモンであるテストステロンに対して、5αリダクターゼと言う物質が悪い影響をもたらし、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)という悪い男性ホルモンに変えてしまう。
それがAGAになる。この一連の流れは色んな章で紹介してますが、科学的な事が苦手であっても、この構図は頭の中に叩き込んでおいた方がいいかもしれません。
DHT(ジヒドロテストステロン)は正常な発毛の成長期を短縮化させます。
本来の成長期は通常2~6年です。
AGAの場合、数ヶ月~1年程度にまで短縮化されます。
するとどうなるか、毛髪が強靭なものから、脆弱なものになるのです。
強靭な抜け毛は長く、コシがあり、しっかりと根元に白い毛根がついている。
対して、脆弱な抜け毛は、細く、短く、毛根がありません。
この流れが頻回に見られると「AGA突入化」しているという事になるのです。
抜け毛というものは嫌な響きですが、代謝を繰り返す中で自然な現象です。子供でも、女性でも人間である限り訪れる自然の摂理です。
では子供や女性が抜け毛があっても、ハゲに直結せず、男性だけに直結するのか。
それは男性の方が頻回に抜け毛があるからです。
頻回に行われるとどういうことになるのでしょうか。
頻回に脱毛と再生を繰り返されると=毛根細胞の死ぬ
抜け毛が短期間で何度も何度も抜けたり、生えたりする事はダメなことなのです。
毛根がギブアップしてしまうのです。
前頭部の薄毛の原因
原因は5つです。
①AGA(男性型脱毛症)
②牽引性脱毛症
③ホルモンバランスの乱れ
④生活習慣の乱れ
⑤ストレス
①AGA(男性型脱毛症)
前頭部のハゲはAGAの特徴であるとはいうものの、それが定かであるかどうか、素人ではわからないので、見極めが必要です。
若いうちに兆候がみられるようなら、薄毛治療をしている医療機関で受診をする事が必要です。
②牽引性脱毛症
最近ではあまり見られませんが長髪で髪を後に結う男性に見られました。
しかし、牽引性は髪の毛を引っ張る事だけに限りません。
同じ分け目をする事により、髪の流れが重力に負けて抜けるという現象も含まれます。
その場合は同じ分け目をずっとしない、時折、分け目を変えるなどのコントロールが必要です。
③ホルモンバランスの乱れ
老化、ストレス、生活習慣がホルモンバランスを崩す、引き金となります。
このような外的要因が頭皮の乾燥、皮脂の分泌異常をもたらし、抜け毛が増える要因になります。
④生活習慣の乱れ
食事・睡眠・運動は、発毛にとって大切な栄養、休息、代謝を促してくれるものです。
この流れが一つでも欠けると、血流の悪化やホルモンバランスの乱れの原因となり、薄毛が進行させてしまうのです。
髪を作る主成分はケラチンというタンパク質です。
タンパク質を髪の毛に吸収させるには『合成』という流れが不可欠です。
それにはビタミン、ミネラルという栄養が必須です。
タンパク質の代表例は→肉、魚、卵、大豆、チーズ、牛乳。
ビタミンの代表例は野菜、果物、レバー、ウナギ。
ミネラルの代表例は貝類、海藻類、ナッツ、納豆、玄米。
それに対し、抜け毛の大敵はファストフード、清涼飲料水、甘い菓子。
これらは脂質、糖質を増やし、頭皮環境を悪化させる原因をもたらします。ストレス解消に2、3粒チョコを食べるぐらいの許容はあっても、板チョコ一枚を毎日食べているのはまずいです。
睡眠時間は薄毛の予防の為に1日7時間ほど確保する事望ましいです。
日々、外から受けるストレス、疲労は細胞を傷つけ、 自律神経のバランスを崩します。
傷ついた細胞の修復の為には疲れや疲労をリセットしてくれる、睡眠という行為は欠かす事ができません。
睡眠は髪の毛を生成する為に必要な成長ホルモンを分泌する為に有効です。
その為にも起床、就寝時間を一定に保つ事。 休日も平日と同様に起床時間、就寝時間のムラを作らない事。
普段から睡眠をコントロールする為に大事です。
運動を習慣に取り入れる事も必要です。
1日15分程度の軽めの運動で大丈夫です。
運動も成長ホルモンの分泌をもたらし、自律神経のバランスを整えてくれます。
多忙な人は継続しやすい運動を導入すると良いでしょう。
普段の通勤で歩くならば、エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使うと良いでしょう。
前頭部の薄毛の見分け方
①10代の頃の写真と見比べる
②前頭部の髪の状態を確認する
③抜け毛の本数や状態を確認する
①10代の頃の写真と見比べる
10代の頃に撮影した写真を見比べてみるとわかるはずです。
当時よりも前髪のボリュームが減っていたり、生え際が後退 剃り込み部分が深くなりM字型が進んでいる場合はAGAの可能性大です。
②前頭部の髪の状態を確認する
前頭部の髪の状態を確認してみてください。
生え際や剃り込み部分の髪の状態が細く、弱々しい場合は毛髪の成長期が短縮化し、AGAの兆候が現れているかもしれません。
③抜け毛の本数や状態を確認する
1回の洗髪で100本以上抜け毛がある場合、 更に抜け毛が細く、短い場合は要注意です。
抜け毛が50〜100本未満で抜け毛が太ければAGAの心配はまずないと言って良いでしょう。